あの時の俺に言ってやりたい。
〝迂闊な事をするなと〟
〝軽率な事をするなと〟
〝見て見ぬフリをするなと〟
〝もっと注意を払えと〟
陰謀の魔の手は、
思った以上にずっと身近にあって、
いつでもお前を陥れようと
手ぐすね引いているのだと・・・・・!
前日の夕方、俺は吉原の格安店
「ハニーコレクション」へ電話をかけていた。
電話応対をしてくれた店員はこう言った。
「〇〇さんはもしかすると出勤しない可能性も
ありますが、それでもよろしいですか?」
今思えばこれは店員が俺に対してしてくれた
“警告”だったのかもしれない。
当日
俺は予約時間15分前にお店に到着した。
いつも通り店に入ると、店員は俺にこう言ったのさ。
「本日、お部屋の都合で他店への移動となります」
俺は驚いた。
えっ?なんで驚いたのかって?
簡単なことだ。
だって店内には俺を除いて1人しか客が
いなかったんだから。
お店が混雑していて部屋がなくなったのならわかる。
だが、今回はそうではなかった。
俺は店員に連れられて
歩いて2~3分のところにある
よくわからないソープ店へと連れていかれたんだ。
待合室で20分ほど待ち、ようやく案内された。
カーテンの向こうに待っていたのは
なんとなく「ブルゾンち〇み」に似ている女だった。
この記事ではその女を
「ブルゾン」と呼ぶことにする。
ちなみに彼女は短期間だが以前にもハニコレに
在籍していたことがある「出戻り嬢」だ。
部屋に入るとブルゾンは言った。
「あたし、この店初めてなんだよね。
だからお湯の入れ方がわからなくて」
見ると浴槽は空っぽだ。
俺が蛇口をひねると普通にお湯がでてくる。
「あ、ここをひねるってことかぁーわからなかったぁ」
とりあえず浴槽にお湯がたまらないことには
次に進めないので雑談をすることに。
取り留めのない話をして時間を消費。
ようやくお湯がたまると
ブルゾンはおもむろに服を脱ぎ始めた。
見ると、上半身はそうでもないのだが
下半身が結構太い。
ヒップが大きく、脚が太いといった感じ。
要するに下半身デブってやつだ。
ブルゾンは俺を置いて洗い場へと向かっていったので
俺も服を脱いで彼女を追った。
風呂からあがるとプレイ開始。
奴が始めたことは典型的な手抜き接客。
まずは軽く(1秒ぐらい)フェラチオを行い
その後、ゆっくりと手コキを続ける。
これの繰り返し。
こうすることで俺のペニスに
少しずつダメージを蓄積させる作戦なのだろう。
ちなみにブルゾンは手コキは積極的に行うものの
キスには消極的だった。
自分からはキスを一切しようとしない。
この時点で半分やる気をなくしていた俺は
彼女に手コキをやめるように言うと
正常位で攻めることにした。
俺はED治療薬を服用しているため
勃起が起こらないことはないが、
なにせエロい気分なんかに全くなっていないため
全然気持ちよくなかった。
だから精神を無理やり集中させ
必死に腰を振り続けた。
しばらくしてようやく射精。
やることを終えると
ブルゾンは鞄からスマホを取り出し
何やらいじり始めた。
おそらく友人や彼氏とLINEでもしているのだろう。
時折こちらに話しかけてくるが
俺の返答には「うん」「ふーん」と相槌を打つのみ。
彼女の目はスマホの画面に釘付けだ。
俺は完全に呆れていた。
もしできることならば
一度ブルゾンに聞いてみたい。
「男はなんのためにソープに来てるんだと思う?」と。
奴はおそらくこう答えるだろう。
「女とヤるためでしょ?」
ソープでの仕事はお前が考えているほど
甘いものではない。
部屋を出てブルゾンと別れた後
俺は思い出した。
(ここはハニコレじゃなかったんだ・・・)
ハニコレではプレイ終了後、
事後アンケートを書くことで
女の子のルックスやサービスに点数をつけるわけだが、
今回は他店であり、それがない。
ブルゾンはおそらく知っていたのだろう。
だが、彼女には1つ誤算があった。
それは俺がDJ GACKTONだということだ。
俺は普段は優しいが
ふざけたことをされた場合は容赦しない。
結果的にブルゾンが地雷であることは
お店側にも伝わり、
(元から知っていた可能性も高いが)
ブルゾンはその後、
在籍表から消えることになったのだった。
☆評価
総合満足度:2.0点/5点
ルックス:3.6点/5点
スタイル:2.9点/5点
サービス:2.0点/5点
嬢の印象:下半身デブ・典型的な地雷嬢